3÷0=???
政治の話ではないのですが、先日、同じようなことがLINEでも書かれていました。
小学校の頃から心にひっかかっていることを一つ。
私が小学校3年生の夏休み明け。
当時は「夏休みの友」なる夏期課題の冊子があって、9月には教室で答え合わせがあった。
その夏休みの友の算数の問題で、こんな問題があった。
「3÷0= 」
小学校3年の1学期だと思うが、私は「0÷3」は習っていた。答えは「0」である。
しかし、「3÷0」は習っていなかったのでわからなかった。
わからなかったので解答欄は空欄にした。
答え合わせの時、担任の先生が
「3÷0=0」
と言った。まったく理解できなかった。
0÷3=0
3÷0=0
そしたら、0÷3 = 3÷0 = 0
??????
「割られる数」(÷の記号の前の数字)と、
「割る数」(÷の記号の後ろの数字)を
入れ替えても、答えは一緒???
そしたら、
6÷3=2
「割られる数」と「割る数」を入れ替えて、
3÷6=2
2にはならないでしょう。
やっぱり、
3÷0=0
はおかしい。
担任の先生、今でも覚えています、崎山先生に異議を申し立てた(大げさだなぁ)
でも、私の異議は却下されて、
3÷0=0
となった。
それから、小学校を卒業する3年間。悶々とした日々を送った。
中学生になったら、専門の数学の先生がいるから、
その数学の先生に質問すれば、この悶々とした気持ちが晴れるだろうと本気で思っていた。
中学生になって、2週間目だっただろうか。
思い切って、女性の数学の先生、喜久里先生に聞いた。
「先生、3÷0の答えは何ですか?
小学校の時に0と習ったんですけど、納得がいかないんです。」
先生は、にやっとしながら黒板にこう書き出した。
3÷1=3
3÷0.1=30
3÷0.01=300
3÷0.001=3000
3÷0.0001=30000
3÷0.00001=300000
3÷0.000001=3000000
3÷0.0000001=30000000
…………
3÷0 =
「さて、3÷0はどうなる?」
と先生は私に聞き返した。
割る数(÷記号の後ろの数)が、
小さくどんどん小さくなって、0に近づけば近づくほど、答えは大きくなっていく。
「つまり、どんどん大きな数になる。どこまでも大きな数になるから、
『∞』という記号を使って『無限大』って言うんだよ」
小学校3年生の時には
3÷0=0
と習った。
本当の答えは、0ではなく、正反対の「無限大」であった。
喜久里先生はこういった。
「今日、黒板に書いた推論基づく考え方は、
『数学的帰納法』と言って、高校生になったら勉強します。
また、もっとすっきりした答えの出し方は、
『微分積分』という分野でこれも高校生になったら勉強しますよ。」
小学校からの3年越しのモヤモヤが一瞬に晴れた。
高校生になりたい、と本気で思った。
数学ってとても楽しいものだと、本気で思った。
この時からであった。疑問に思ったことはとことん追求して考える癖がついた。
仲里勝憲のオフィシャルブログ
小学校の頃から心にひっかかっていることを一つ。
私が小学校3年生の夏休み明け。
当時は「夏休みの友」なる夏期課題の冊子があって、9月には教室で答え合わせがあった。
その夏休みの友の算数の問題で、こんな問題があった。
「3÷0= 」
小学校3年の1学期だと思うが、私は「0÷3」は習っていた。答えは「0」である。
しかし、「3÷0」は習っていなかったのでわからなかった。
わからなかったので解答欄は空欄にした。
答え合わせの時、担任の先生が
「3÷0=0」
と言った。まったく理解できなかった。
0÷3=0
3÷0=0
そしたら、0÷3 = 3÷0 = 0
??????
「割られる数」(÷の記号の前の数字)と、
「割る数」(÷の記号の後ろの数字)を
入れ替えても、答えは一緒???
そしたら、
6÷3=2
「割られる数」と「割る数」を入れ替えて、
3÷6=2
2にはならないでしょう。
やっぱり、
3÷0=0
はおかしい。
担任の先生、今でも覚えています、崎山先生に異議を申し立てた(大げさだなぁ)
でも、私の異議は却下されて、
3÷0=0
となった。
それから、小学校を卒業する3年間。悶々とした日々を送った。
中学生になったら、専門の数学の先生がいるから、
その数学の先生に質問すれば、この悶々とした気持ちが晴れるだろうと本気で思っていた。
中学生になって、2週間目だっただろうか。
思い切って、女性の数学の先生、喜久里先生に聞いた。
「先生、3÷0の答えは何ですか?
小学校の時に0と習ったんですけど、納得がいかないんです。」
先生は、にやっとしながら黒板にこう書き出した。
3÷1=3
3÷0.1=30
3÷0.01=300
3÷0.001=3000
3÷0.0001=30000
3÷0.00001=300000
3÷0.000001=3000000
3÷0.0000001=30000000
…………
3÷0 =
「さて、3÷0はどうなる?」
と先生は私に聞き返した。
割る数(÷記号の後ろの数)が、
小さくどんどん小さくなって、0に近づけば近づくほど、答えは大きくなっていく。
「つまり、どんどん大きな数になる。どこまでも大きな数になるから、
『∞』という記号を使って『無限大』って言うんだよ」
小学校3年生の時には
3÷0=0
と習った。
本当の答えは、0ではなく、正反対の「無限大」であった。
喜久里先生はこういった。
「今日、黒板に書いた推論基づく考え方は、
『数学的帰納法』と言って、高校生になったら勉強します。
また、もっとすっきりした答えの出し方は、
『微分積分』という分野でこれも高校生になったら勉強しますよ。」
小学校からの3年越しのモヤモヤが一瞬に晴れた。
高校生になりたい、と本気で思った。
数学ってとても楽しいものだと、本気で思った。
この時からであった。疑問に思ったことはとことん追求して考える癖がついた。
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